テーブル筐体な日々
全日本テーブル筐体愛好会会員No.1会長のヒジヤンのユルイ日記
4枚のクレイジークライマー基板の比較
2013/07/02 Tue. 00:02 [edit]
クレイジークライマーは1980年に日本物産が発売したゲーム。
近所の駄菓子屋にクレイジークライマーのテーブル筐体が置いてあり、小学校低学年だった俺は、下手くそながらも好んでプレイしていた(^^)
そんなクレイジークライマーの基板を3枚、クレイジーコングに改造された基板を1枚持っているので比較してみた。

まずはインスト。
日本物産テーブル筐体用インスト。

この2枚がペアでテーブル筐体に掲示されていた。
左のインストはメーカー名が「コーポレーション オルカ」になっている。
このことからオルカはクレイジークライマーを日本物産の許諾を受けて?販売していたようだ。
左のインストの「ゴンドラが~」のくだり、これはゲームではボツになったのだが、削除されずに書かれている。
ちなみにクレイジークライマーのチラシでは、開発中の基板を用いて撮影されたと思われる、ゴンドラの写真が掲載されている。
よく見ると、オルカのインストでは「クレイジー・クライマー」と書いてあるが、右の本家日本物産のインストでは何故か「クレージー・クライマー」と書いてある。
オルカの書き方の「クレイジー」の方が正しいはずだが、なぜ日本物産の方が間違っているのだろうか?
インストを作成した時点ではゲーム名が「クレージー」だったのか、または印刷会社が間違ったのか、理由は不明である。
セガ版とタイトー版のテーブル筐体用インスト。

どちらも「クレージー」表記。
セガ版では日本物産のイラストの一部が転用されている。
「ゴンドラ」の説明はセガ版では削除されている。
タイトー版は当時のタイトーインストのデザインに沿った作りで、オリジナルのイラストが使われている。
このイラストはコントロールパネルにも描かれていたようだ。
コピー基板?のインスト。

メーカー名が書いてないのでおそらくコピー基板に付属していたインストだと思われる。
コピー基板用にしてはしっかりと正しく「クレイジー」と書いてあるww
これもおそらくコピー基板のインスト。
イラストは複写では無く、新たに書き直されているので、オリジナルとの違いを探すのが楽しいw
とりあえずプレイヤーの眉毛が無くなってるww

テーカン版のインスト。(画像提供:KVC_CORP様)

テーカンからもクレイジークライマーが発売されていたとはこの画像を頂くまで全く知らなかった^^;
テーカン版のインストにもゴンドラのことが書いてある。
なんとなくガズラーのインストにデザインというか色使いが似ている。
筐体やコンパネはどのようなデザインだったのか気になるなぁ!
次は取扱説明書。
セガ版の取扱説明書。

ディップスイッチは日本物産版と同じ。

筐体のデザインは独自の物。

変わってこれは日本物産版の取扱説明書の一部だと思われる。

続いて基板。

左はセガ基板、右はニチブツ基板だがROMのシールは非純正という基板。

変わってこちらは左がコピー基板、右はクレイジーコングに改造された基板。

各基板を詳しく見てみる。
まずはセガ基板。
上基板の左下にはSEGAのロゴがある。

緑色のセキュリティーボックスには、製造ナンバーを記したシールが貼ってある。
ROMシールは純正品と思われる。

下基板の裏には「CCG-1」とプリントされている。

次はニチブツ基板。
上基板の左下にはニチブツのコピーライト表記と、「CCG-2」がプリントされている。
上基板とセキュリティーボックスに貼ってあるシールは重ね貼りされている。
そして下基板のシールとは番号が違う。
これは何を意味しているんだろうか?
下基板のシールの文字には「CC」が入っていないから、元々はクレイジークライマーの基板では無かったとか??

セキュリティーボックスは緑ではなく黒。
ROMシールは残念ながら非純正(´・ω・`)
なぜニチブツ純正基板にコピーROMが載っているのか?
純正ROMが壊れたから載せ替えたにしても、全て載せ替えってのも不自然。
もしかしてクレイジーコングに改造された後に、再びクレイジークライマーに戻されたとか?
しかしこのROM、ゲーム内容に違いがあった!
詳細は後ほど。

下基板にもコピーライト表記がある。

下基板の裏にはセガ版と同じく「CCG-1」とプリントされている。

次はコピー基板。
上基板の左側の未使用コネクターが、コピー基板では省略されている。
コピーライト表記類も無し。

セキュリティーボックスが無い。
代わりに大小4個のICが追加されている。

ニチブツ基板ではあった、下基板のコピーライト表記も無い。

ちなみにこれは最初に紹介したセガ基板。
セガ版も下基板のコピーライト表記は無い。

下基板の裏の「CCG-1」のプリントも無し。

最後にクレイジーコング基板。
上基板左下には「OVG-12U-A」とプリントされている。

セキュリティーボックスあり。
コピー基板ではなさそうだが、ニチブツ基板でもセガ基板でもない。
タイトー基板かオルカ基板か、もしくは他のメーカーから出た許諾版なのかもしれない。

ICが二段重ねになっていたり、たくさんのジャンパー配線が施されてある。
配線の先のグレーの塊は何なんだろう?
中にICが封じ込まれているのだろうか?

下基板の裏にはニチブツ基板やセガ基板と同じく「CCG-1」のプリントがある。

各基板の左側面の比較。
右からセガ基板、ニチブツ基板、コピー基板、クレイジーコング基板。
セキュリティーボックスや未使用コネクターの違いがよく分かる。

タイトル画面。
これはセガ基板、コピー基板のタイトル画面。

そしてこれはニチブツ基板のタイトル画面。
タイトルロゴの色がピンクっぽくなっている。

次にしらけコンドル。
セガ基板、コピー基板のしらけコンドルは白い。

ニチブツ基板のしらけコンドルは深緑色になっている!

ちなみに2面のしらけコンドルもこの色。
タイトルロゴの色としらけコンドルの色がオリジナルと違いがあるのは、意図的に改変したのか、何かの不具合でこうなったのか分からない。
基板自体はニチブツ純正なのにROMがコピーでしかもキャラクターの色が違うという、非常に残念な基板である。

クレイジーコングに改造された基板の起動画面。

この基板ではない別のクレイジーコングの基板で遊んでいる時に、クレイジーコングでは鳴らないはずの「アレー!」というクレイジークライマーのヤラレ音声が、プレイ中に突如流れたことがあるw
「ガンバレ!」とか「いてっ!」とか、クレイジーコングでも使えばよかったのにw

俺が所有している基板以外にもいろんなバージョンが存在している。
タイトル画面やビルの入り口の看板のニチブツのメーカー名が消されているバージョンで基板形状が違うものなど。
過去にもう2枚クレイジークライマーのコピー基板を持っていたことがあるが、それらは今持っているコピー基板と同じ外観で同じ内容だったと思う。
俺みたいな素人が入手した僅かな数の基板では、クレイジークライマーの基板を語るには不十分だが、許諾版やらコピー基板やら、同じゲームでもいろんなバージョンが存在しているクレイジークライマーのような昔のゲームは、奥が深いなぁと思った。
クレイジークライマーは映像、BGM、音声、操作方法、難易度など、全てにおいて俺の好みに合致している奇跡的なゲームだなぁ(^^)

クレイジークライマーは近所の駄菓子屋、海の家、群馬県水上のホテル、デパートのゲーセンでプレイしたことがあったなぁ。

クレイジークライマーはレースゲームだった?クライマーには任務があった?など、クレイジークライマーの秘話が盛りだくさんのココもぜひご一読を↓
クレイジークライマー誕生秘話
近所の駄菓子屋にクレイジークライマーのテーブル筐体が置いてあり、小学校低学年だった俺は、下手くそながらも好んでプレイしていた(^^)
そんなクレイジークライマーの基板を3枚、クレイジーコングに改造された基板を1枚持っているので比較してみた。

まずはインスト。
日本物産テーブル筐体用インスト。

この2枚がペアでテーブル筐体に掲示されていた。
左のインストはメーカー名が「コーポレーション オルカ」になっている。
このことからオルカはクレイジークライマーを日本物産の許諾を受けて?販売していたようだ。
左のインストの「ゴンドラが~」のくだり、これはゲームではボツになったのだが、削除されずに書かれている。
ちなみにクレイジークライマーのチラシでは、開発中の基板を用いて撮影されたと思われる、ゴンドラの写真が掲載されている。
よく見ると、オルカのインストでは「クレイジー・クライマー」と書いてあるが、右の本家日本物産のインストでは何故か「クレージー・クライマー」と書いてある。
オルカの書き方の「クレイジー」の方が正しいはずだが、なぜ日本物産の方が間違っているのだろうか?
インストを作成した時点ではゲーム名が「クレージー」だったのか、または印刷会社が間違ったのか、理由は不明である。
セガ版とタイトー版のテーブル筐体用インスト。

どちらも「クレージー」表記。
セガ版では日本物産のイラストの一部が転用されている。
「ゴンドラ」の説明はセガ版では削除されている。
タイトー版は当時のタイトーインストのデザインに沿った作りで、オリジナルのイラストが使われている。
このイラストはコントロールパネルにも描かれていたようだ。
コピー基板?のインスト。

メーカー名が書いてないのでおそらくコピー基板に付属していたインストだと思われる。
コピー基板用にしてはしっかりと正しく「クレイジー」と書いてあるww
これもおそらくコピー基板のインスト。
イラストは複写では無く、新たに書き直されているので、オリジナルとの違いを探すのが楽しいw
とりあえずプレイヤーの眉毛が無くなってるww

テーカン版のインスト。(画像提供:KVC_CORP様)

テーカンからもクレイジークライマーが発売されていたとはこの画像を頂くまで全く知らなかった^^;
テーカン版のインストにもゴンドラのことが書いてある。
なんとなくガズラーのインストにデザインというか色使いが似ている。
筐体やコンパネはどのようなデザインだったのか気になるなぁ!
次は取扱説明書。
セガ版の取扱説明書。

ディップスイッチは日本物産版と同じ。

筐体のデザインは独自の物。

変わってこれは日本物産版の取扱説明書の一部だと思われる。

続いて基板。

左はセガ基板、右はニチブツ基板だがROMのシールは非純正という基板。

変わってこちらは左がコピー基板、右はクレイジーコングに改造された基板。

各基板を詳しく見てみる。
まずはセガ基板。
上基板の左下にはSEGAのロゴがある。

緑色のセキュリティーボックスには、製造ナンバーを記したシールが貼ってある。
ROMシールは純正品と思われる。

下基板の裏には「CCG-1」とプリントされている。

次はニチブツ基板。
上基板の左下にはニチブツのコピーライト表記と、「CCG-2」がプリントされている。
上基板とセキュリティーボックスに貼ってあるシールは重ね貼りされている。
そして下基板のシールとは番号が違う。
これは何を意味しているんだろうか?
下基板のシールの文字には「CC」が入っていないから、元々はクレイジークライマーの基板では無かったとか??

セキュリティーボックスは緑ではなく黒。
ROMシールは残念ながら非純正(´・ω・`)
なぜニチブツ純正基板にコピーROMが載っているのか?
純正ROMが壊れたから載せ替えたにしても、全て載せ替えってのも不自然。
もしかしてクレイジーコングに改造された後に、再びクレイジークライマーに戻されたとか?
しかしこのROM、ゲーム内容に違いがあった!
詳細は後ほど。

下基板にもコピーライト表記がある。

下基板の裏にはセガ版と同じく「CCG-1」とプリントされている。

次はコピー基板。
上基板の左側の未使用コネクターが、コピー基板では省略されている。
コピーライト表記類も無し。

セキュリティーボックスが無い。
代わりに大小4個のICが追加されている。

ニチブツ基板ではあった、下基板のコピーライト表記も無い。

ちなみにこれは最初に紹介したセガ基板。
セガ版も下基板のコピーライト表記は無い。

下基板の裏の「CCG-1」のプリントも無し。

最後にクレイジーコング基板。
上基板左下には「OVG-12U-A」とプリントされている。

セキュリティーボックスあり。
コピー基板ではなさそうだが、ニチブツ基板でもセガ基板でもない。
タイトー基板かオルカ基板か、もしくは他のメーカーから出た許諾版なのかもしれない。

ICが二段重ねになっていたり、たくさんのジャンパー配線が施されてある。
配線の先のグレーの塊は何なんだろう?
中にICが封じ込まれているのだろうか?

下基板の裏にはニチブツ基板やセガ基板と同じく「CCG-1」のプリントがある。

各基板の左側面の比較。
右からセガ基板、ニチブツ基板、コピー基板、クレイジーコング基板。
セキュリティーボックスや未使用コネクターの違いがよく分かる。

タイトル画面。
これはセガ基板、コピー基板のタイトル画面。

そしてこれはニチブツ基板のタイトル画面。
タイトルロゴの色がピンクっぽくなっている。

次にしらけコンドル。
セガ基板、コピー基板のしらけコンドルは白い。

ニチブツ基板のしらけコンドルは深緑色になっている!

ちなみに2面のしらけコンドルもこの色。
タイトルロゴの色としらけコンドルの色がオリジナルと違いがあるのは、意図的に改変したのか、何かの不具合でこうなったのか分からない。
基板自体はニチブツ純正なのにROMがコピーでしかもキャラクターの色が違うという、非常に残念な基板である。

クレイジーコングに改造された基板の起動画面。

この基板ではない別のクレイジーコングの基板で遊んでいる時に、クレイジーコングでは鳴らないはずの「アレー!」というクレイジークライマーのヤラレ音声が、プレイ中に突如流れたことがあるw
「ガンバレ!」とか「いてっ!」とか、クレイジーコングでも使えばよかったのにw

俺が所有している基板以外にもいろんなバージョンが存在している。
タイトル画面やビルの入り口の看板のニチブツのメーカー名が消されているバージョンで基板形状が違うものなど。
過去にもう2枚クレイジークライマーのコピー基板を持っていたことがあるが、それらは今持っているコピー基板と同じ外観で同じ内容だったと思う。
俺みたいな素人が入手した僅かな数の基板では、クレイジークライマーの基板を語るには不十分だが、許諾版やらコピー基板やら、同じゲームでもいろんなバージョンが存在しているクレイジークライマーのような昔のゲームは、奥が深いなぁと思った。
クレイジークライマーは映像、BGM、音声、操作方法、難易度など、全てにおいて俺の好みに合致している奇跡的なゲームだなぁ(^^)

クレイジークライマーは近所の駄菓子屋、海の家、群馬県水上のホテル、デパートのゲーセンでプレイしたことがあったなぁ。

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category: アーケードゲーム
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